介護派遣

介護派遣で「使えない」と言われる人言われない人!間にある10の特徴

介護派遣 使えない
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

『介護派遣で働きたいと思うけど「今度来た派遣は使えない」って言われたらどうしよう』と、迷っていませんか。

しかし、どのような介護派遣が「使えない」と言われるのかが分かれば、介護派遣で十分にあなたの力を発揮できますよ。

といっても今度は「使えない介護派遣の特徴が分かっても、そのあとどうすればいいのか分からない」と、悩んでしまいますよね。

そこで今回は介護の仕事を19年、現場の職員から施設ケアマネ、管理職を経験した筆者が「使えない」と言われる介護派遣の特徴を明らかにして、信頼できる介護派遣の働き方を解説します。

本記事を読みどのような介護派遣が「使えない」と言われるか、また「信頼される介護派遣はどのような人か」を理解してください。理解し行動すればあなたの力を十分発揮して、派遣先職場の信頼を得られるでしょう。

Contents
  1. 介護派遣で「使えない」と言われる人の特徴
  2. 介護派遣が「使えない」と言われないためにやるべき3つのこと
  3. 「使えない」と言われないために介護派遣が持つべきスキル4つ
  4. 優秀な介護派遣スタッフが持つ5つの特徴
  5. 使えない人と言ってしまう介護派遣先職員の事情
  6. 【本当に使えない?】介護派遣に厳しい施設もある
  7. 介護派遣で頑張っても「使えない」と言われたときの対処法
  8. 介護派遣のよくある質問【Q&A】
  9. 【まとめ】介護派遣で「使えない人」と言わせない!

介護派遣で「使えない」と言われる人の特徴

使えない人の特徴

介護派遣を利用している事業所の中には「介護派遣は使えない」と評価するところも少なくありません。なぜ介護派遣は「使えない」との評価をされるのでしょうか。

ここでは「使えない」と評価される介護派遣の特徴を5つ取り上げて、詳しく解説します。介護派遣で働く方は「使えない」と評価されないためにも、記事に目を通して参考にしてください。

「使えない」と言われる介護派遣の特徴
  • 「報・連・相」がない
  • 業務を覚える気がない
  • 自分の意見ばかり主張する
  • 苦手な仕事を避ける
  • 利用者と信頼関係を築けない

「報・連・相」がない

報告や連絡、相談をしない介護派遣は「使えない」と言われます。

介護の仕事はさまざまな職種のスタッフが協働して利用者のケアにあたるため、情報の共有が大切です。利用者の状態についての情報が共有されないと、大きな事故にもなりかねません。

たとえば、ある介護派遣スタッフが利用者さんから「お通じがゆるい」と相談されたにもかかわらず、誰にも報告しませんでした。

そのあと事情を知らない看護師が、定期の便秘薬をお通じがゆるい利用者さんに服用させてしまい、苦しい思いをさせてしまいます。

以上のエピソードでは派遣スタッフが「お通じがゆるいと利用者が訴えていた」と看護師に報告すれば、利用者さんに苦しい思いをさせずに済んだはずです。

恐らく、事情を知らずいつもどおりに便秘薬を服薬させてまった看護師は「あの介護派遣は使えない」と、思っているに違いありません。

業務を覚える気がない

何度もミスを繰り返す介護派遣「すぐにいなくなるから、業務を覚えようとしないのだろう」と「使えない」認定をされてしまうのは時間の問題です。

人手不足の介護施設では、業務は少しでも効率的に行えるように考えられて組まれています。それなのに、業務を覚えていない介護派遣のせいで何度も業務の流れを止められると、効率よく仕事ができません。

業務を覚えていない・覚えようとしない介護派遣は、非常に重たいお荷物だと思われるようになるでしょう。

自分の意見ばかり主張する

自分のことばかり主張する介護派遣も「使えない」と、冷たい目で見られます。

自分のミスを棚に上げ「教え方が悪かったから」と言ったり、みんなが平等に業務を分担している中で「自分の業務量は多すぎる」と訴えたりと、自分に都合のいいことを声高に主張する人が評価されるはずありません。

ただし「希望休が認められない」「サービス残業をするように指示された」など、明らかに不適切な対応を受けた場合ははっきりと主張してください。

その場合は、派遣会社に相談して対応してもらうのが無難です。

苦手な仕事を避ける

介護派遣が難しい仕事から逃げていたら「使えない職員」の評価を手に入れるでしょう。

たとえば、以下にあげる事例にあてはまる介護派遣は、すでに「使えない」と評判になっている可能性があります。

使えない職員がやりがちなこと
  • 入浴介助などで、全介助が必要な方の介助を避けて見守り対応の方を好んで介助する
  • レクリエーションの時間になると、片付けや記録作業などの業務に逃げる
  • 離床介助はほかの職員に任せ、利用者の誘導だけを行う

手を抜いている・楽をしている職員はすぐに見抜かれます。1人が手を抜くとそのほかの職員に負担がのしかかるため、すぐさま「使えない職員が派遣された」と噂になってしまいますよ。

利用者と信頼関係を築けない

利用者から嫌われ介助を拒否される介護派遣は「使えない介護派遣」の仲間入りです。

利用者から距離をおかれるのは相性の問題もありますが、何人もの利用者から避けられているのなら相性の問題だけではすみません。

介護派遣が介助を拒否された場合は、ほかの職員が介助を引き受けることになります。それが何人もの利用者が拒否したとなると、代わりに介助する職員はたまりません。

利用者がなぜ拒否するのか、自分自身の介護を見つめなおす必要があります。

介護派遣が「使えない」と言われないためにやるべき3つのこと

やるべきこと

介護派遣は、定期的に職場や人間関係が変わる特殊な仕事です。それゆえ、介護派遣としてふさわしい立ち回りをしないと、すぐに「使えない人」と噂されてしまいますよ。

「使えない」と言われる介護派遣にならないために、以下で解説する3つを実行してください。

「使えない」と言われないためにやるべきこと
  • 分からないことは聞く
  • 報・連・相を大切にする
  • ほかの職員との関係を大切にする

分からないことは聞く

分からないことは「分からない」と素直に聞きましょう。「分からない」ことを素直に質問できる職員は、信頼されるものですよ。

派遣先での初日は、業務の流れなど分かるはずもなく利用者の情報もありません。そのため、自分の判断で仕事をするわけにもいかず、職員からの指示があるまで手持ち無沙汰で突っ立てしまいがちです。

しかし、指示がないからと何もせずにボーっと立っている姿は、非常に印象が悪いものです。

介護経験が豊富な方なら「忙しい業務でてんてこ舞いになっているときに、何もせずに突っ立っている職員を見かける」といった状況なんてあるあるですよね。

そして、何もせずに立っているだけの職員に、いい感情はわかないものです。

それゆえ、何をしていいか分からない場合は「排泄介助は一とおりできます」と、自分ができる業務を伝えつつ何をしていいのか聞いてください。

分からないことを積極的に聞いていく姿勢を持てば、自然に職員から信頼される存在になりますよ。

報・連・相を大切にする

介護派遣として働く職場でほかの職員から信頼されたいのなら、報告・連絡・相談を丁寧に行いましょう。

しかし、ほとんどの方が「報・連・相なら、ちゃんとやっているよ」と思っているはずです。でも「報・連・相」の質をさらにもう一段上げてみるのです。

たとえば、職員から業務の指示を受けた場合、指示どおり対応したら指示した職員に報告します。主任から「この書類を〇〇さんに渡して頂戴」と指示された場合、書類を渡し終えたら主任に報告してください。

また、業務の対応で申し送りに参加できなかった職員には、申し送りの要点を伝えてあげてください。自分だけでなくすべての職員に情報が行き渡ったか、気にかけるのです。

きめ細かく「報・連・相」ができる人は、どの職場でも重宝される人材ですよ。

ほかの職員との関係を大切にする

介護派遣はほかの職員と立場は違うとはいえ、孤高の仕事人ではありません。

それぞれ立場は違いますが、チームワーク形成の重要な役割を持っています。

黙々と自分の仕事をこなすだけでは、利用者も職員も一緒にいて楽しいとは思わないでしょう。

また、介護職は利用者が楽しく過ごせる雰囲気づくりも、仕事のうちといえます。利用者が気持ちよく過ごすためにも、ほかの職員と有効な関係を築く必要があるのです。

職員と友好関係を築くのが苦手な方は、以下のことを試してください。

相手との距離を近づける方法
  • 挨拶はしっかりする
  • 返事は相手に聞こえるようにはっきりこたえる
  • 何かをしてくれたら「ありがとう」と伝える
  • 職員の名前を憶えて、名前で呼ぶ

楽しく盛り上がる話を考える必要はありません。まずは「〇〇さん、おはようございます」と名前を呼んで挨拶するところから始めてはどうでしょうか。

「使えない」と言われないために介護派遣が持つべきスキル4つ

4つのスキル

介護派遣で働く方のすべてが「使えない」と言われているわけではありません。むしろ「使えない」と評価されている方は少数派でしょう。

「使えない」と言われる介護派遣と、言われない介護派遣の間には何があるのでしょうか。ここでは、介護派遣が持っていたら「使えない」と言われなくなるスキルを、3つ取り上げて詳しく解説します。

『介護派遣で「使えない」と言われたらどうしよう』と心配している方は、最後まで記事に目を通して3つのスキルを身に付けてください。

コミュニケーションスキル

介護の仕事においてコミュニケーションは非常に重要な要素です。それは、介護派遣も例外ではありません。

利用者と共感的に寄り添って対話するためにも、多くの情報が必要です。

また、一緒に働く同僚との仲を円滑にしてくれる雑談も、大切なコミュニケーションの1つといえますよね。

コミュニケーションが上手な介護職員のいるチームは効率的に動き、利用者のニーズを素早く拾い、働きやすい環境になっていくものです。

柔軟性

介護派遣で働く職員は定期的に職場が変わるため、新しい施設のルールに素早く慣れて効率的に動ける柔軟性が必須です。

さらに、スケジュールの変更にも臨機応変に対応でき、初めてあった利用者にも状態を理解して優しく寄り添うといった柔軟性が求められます。

介護派遣で働くのなら、状況に合わせて対応できるスキルはぜひ身に付けたいところです。

いい意味で「派遣」と割り切れる

介護の派遣として働く場合、人間関係や職場環境が定期的に変わり待遇も正社員とは違ってきます。

しかし、介護派遣は絶え間ない職場環境の変化や待遇の違いにとらわれず、いつも同じ高品質なケアを提供しなくてはいけません。

介護派遣の仕事を理解した上で働き方に納得し、いい意味で気持ちを切り替えられるスキルが必要です。

優秀な介護派遣スタッフが持つ5つの特徴

優秀なスタッフ

介護派遣で働く方の中には「使えない」どころか「優秀で頼もしい」と、評価されている人もいます。そして、介護派遣で抜群の評価を得ている方には、いくつか共通点があります。

優秀な介護派遣が共通して持っている主な特徴5つを以下に掲載しますので、詳細を確認し誰からも頼られる介護派遣スタッフをめざしましょう。

優秀な介護派遣の特徴
  • 責任感がある
  • 感情のコントロールがうまい
  • 業務を覚えるのがはやい
  • 「報・連・相」を密にしている
  • やるべきこと、やってはいけないことをわきまえている

責任感がある

介護派遣の優秀なスタッフは「派遣職員だし、そのうちいなくなるから」と考えて仕事をしません。

優秀な方は、派遣先の仕事を自分ごととして積極的に行動します。 目の前の業務や利用者のために何ができるかを考え、自分のできることに集中するのです。

どのような状況でも全力で仕事をする人には、誰もが尊敬の念を送ることでしょう。

感情のコントロールがうまい

誰からも一目おかれる職員は、自分の感情に振り回されることがありません。

介護の仕事は利用者が声をかけてきたりナースコールが鳴ったりと、自分のペースで業務を進められずストレスのたまる仕事です。

しかし、優秀なスタッフは自分の感情をコントロールし、負の感情を表に出さずに業務を進めます。

できるスタッフは自分の表情や態度が相手にどのように伝わり、どのように影響するかを考えて行動しています。

感情を伝えるのは自分の出す雰囲気だと理解し、たとえイライラしてもプロであろうと努力しているのです。

業務を覚えるのがはやい

業務をすぐに覚える介護派遣は、どのような職場に派遣されても重宝されます。

派遣スタッフを必要としている職場は、即戦力を期待しています。そして、派遣先で働いているスタッフは「1日でも早く介護派遣に業務を覚えて欲しい」と考えているでしょう。

「早く1人で動けるようになって欲しい」との派遣先のニーズにこたえられる人材は、契約期間が終わっても「手放したくない」と考えるものです。

しかし、介護の業務は業務のタイムテーブルを眺めるだけで覚えられるものではありません。

「次に何をするのか」と常に考え、ときには業務の流れを職員に確かめる。そして職員に指示される前に「次は、〇〇ですよね」と、積極的に動く姿勢があって身につくものなのです。

「報・連・相」を密にしている

「できる」と評判の介護派遣は、例外なく「報・連・相」を大切にしています。

優秀な介護派遣は些細なことでも、チームで情報共有しようとするものです。申し送りを聞きそびれた職員にもしっかり伝え、指示を受けて対応したら指示した人に報告するのは当たり前です。

職場で上の立場にある人も「報・連・相」ができる人には安心して頼めることでしょう。

「やるべきこと」「やってはいけないこと」をわきまえている

優秀な介護スタッフは自分のやるべきことに集中するのは当然ですが、控えるべきことも理解しているものです。

施設によって「この業務は正職員に任せる」または「正職員に相談して判断してもらう」と、派遣スタッフのやるべき業務の線引きがされています。その基準に従い、的確に判断しなくてはいけません。

ところが、業務の線引きがあいまいな施設も多く、正職員もなんとなく線を引いているようなケースもよくあります。

しかし、線引きがあいまいな状況であっても優秀な介護スタッフなら「やるべきかやらない方がいいか」を、正職員に相談しながら自分で線を引いていくでしょう。

使えない人と言ってしまう介護派遣先職員の事情

使えないと言う人

「使えない」と言われると、どのような方でも深く傷つきますよね。それなのになぜ介護派遣先の職員は「使えない」との厳しい言葉を投げつけるのでしょうか。

ここでは「あの派遣職員は、ぜんぜん使えない」と、心無い言葉を使う派遣先職員の心情を探ってみましょう。

派遣先の介護職員が「使えない」と言ってしまう理由は、主に以下の2つの背景があるからです。「使えない」の背景にあるものを知り、どのような立ち回りが必要か考えるヒントにしてください。

「使えない」の背景にあるもの
  • 即戦力を期待しているから
  • 「介護派遣は責任感がない」との先入観があるから

即戦力を期待しているから

介護事業所が介護派遣の手を借りるのは、たいていの場合人手不足が原因です。そのため、すぐにでも現場に出て業務がこなせる派遣スタッフを期待しています。

さらに、新しく入った介護派遣の研修に職員をあてる余裕もないため、あまり手をかけることなく一人で動ける派遣社員を求めている事情もあります。

とはいえ、ベテランの介護派遣だとしても、初めての事業所ですぐにバリバリ働けるものではありません。経験の薄い介護派遣だとなおさらでしょう。

派遣先事業所は「一刻も早く一人で業務をこなして欲しい」とのあせりから、少しでも期待に外れた派遣スタッフを「使えない」と見てしまうのです。

「介護派遣は責任感がない」との先入観があるから

派遣先の事業所は「派遣スタッフはいずれいなくなるから、派遣先事業所のことはそれほど考えていないはず」だから「業務に対して不まじめで無責任なはずだ」と思い込んでいる場合があります。

そのため、不まじめで無責任(と思い込んでいる)介護派遣に対して、少しのミスも許さないのです。

たしかに、派遣先のほかの職員と比べると事業所に対する帰属意識は薄いかもしれません。

しかし、自分に与えられた業務に全力で向き合っている方がほとんどでしょう。

精いっぱい働いているのにまったく評価してもらえないのは、つらいものがあります。精神的にもきついと感じているのなら、迷わないで派遣会社に相談してください。

【本当に使えない?】介護派遣に厳しい施設もある

厳しい施設

実は介護派遣を利用している事業所の中には、介護派遣を目の敵にしている(としか思えない)対応をするところもあります。

介護派遣を信用していない事業所では、派遣スタッフの仕事はつらいものになるかもしれません。

以下に、介護スタッフへのひどい仕打ちの例を掲載します。

介護派遣へのひどい対応例
  • 「派遣スタッフはいい給料もらっているのだから、すぐに仕事してくれないと困る」との理由で研修もなく現場に出される
  • 責任者が「派遣スタッフは休憩時間以外休まず働かせろ」と、職員に指示する
  • 「希望休は正社員優先」と言って、ほとんど希望休が認められない
  • 「派遣スタッフは立って食時介助しろ」のような、意味不明のルールがある

以上のような理不尽な対応をされた場合は、すぐにでも派遣会社に相談しましょう。場合によっては契約途中でも、派遣先の職場を変えてくれる可能性もありますよ。

介護派遣で頑張っても「使えない」と言われたときの対処法

「使えない」と言われたら

介護派遣で働く方の大半は、まじめに一生懸命仕事をしています。しかし、どんなに仕事を頑張っても「派遣スタッフだから」との理由で、まったく派遣スタッフを評価しない事業所も残念ながら存在します。

派遣スタッフにとって、どんなに頑張っても「使えない」と評価する事業所で働くのは本当につらいことです。

しかし、つらい仕打ちを我慢して働き続ける必要はありません。理不尽な対応をされたときこそ、フットワークの軽い派遣社員の特権を活かして働きやすい職場を新たに探した方が身のためです。

迷わないで、困っている状況について派遣会社に相談してください。

とはいえ、派遣会社に相談しても改善されない可能性もあります。その場合は、ほかの派遣会社の利用も検討しましょう。

派遣会社は、いくつ登録しても問題ありません。複数登録すれば、親身に話を聞いてくれる転職アドバイザーがきっと見つかりますよ。

≫おすすめの介護派遣会社5選

介護派遣のよくある質問【Q&A】

よくある質問

ここからは本文で解説できなかった介護派遣についてのよくある質問に、Q&A方式でお答えします。

ここで解説する質問は以下の4つです。記事に目を通して、介護派遣への疑問を解消してください。

介護派遣に関するQ&A
  • 介護派遣のデメリットを教えて?
  • 正社員と派遣どっちがいい?
  • 介護派遣の時給はどれくらい?
  • 未経験でも介護派遣で働ける?

介護派遣のデメリットを教えて

介護派遣の大きなデメリットは、不安定な雇用形態でしょう。契約期間が終了した場合次の派遣先が決まっていなければ、収入が途絶えてしまいます。

そのため「次の派遣先があるか分からない」といった不安が、常に付きまとうのです。

さらに、職場でのキャリアアップは望めませんし、研修に参加する機会もほとんどないためスキルアップは難しくなります。

また、職場に慣れたとしてもチームへの所属感は薄く、正職員ほど仕事への充実感は得られないかもしれません。

≫介護派遣のデメリット

正社員と派遣どっちがいい?

正社員と介護派遣のどちらがいいかは個人の考えや目標によるため、一概には言えません。

正社員は安定した雇用とキャリアアップの可能性がある半面、時間の自由度や柔軟性は望めません。

一方介護派遣は働き方に柔軟性があり、多種多様な職場を経験できます。しかし雇用が不安定でキャリアアップは期待できません。

正社員・介護派遣のどちらが相応しいかは、自分が理想とする「キャリアの目標」や「ライフスタイル」そして「雇用の安定性を求めるか」で判断しましょう。

≫正社員と介護派遣どっちがいい?

介護派遣の時給はどれくらい?

令和3年度の「労働者派遣事業報告書の集計結果」によると、介護職の派遣平均は1日10,414円で、時給は1,301円です。

求人誌を見ると、都市部では時給1,700円のところもあるようです。

関連して令和4年度の「介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護職員(月給のパート・アルバイト)の月給は196,640円で、時給に換算すると1,170円となっています。

出典:
https://www.mhlw.go.jp/content/11654000/001132162.pdf
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/22/dl/r04kekka.pdf

≫介護派遣の実状

介護士は派遣禁止と聞いたが?

「介護士は派遣できない」と勘違いしている人が多いようですが、介護士の派遣は法律違反ではありません。

法律で派遣が禁止されているのは、以下にあげる職業です。

法律で派遣が禁止されている職業
  • 港湾運送業務
  • 建設業務
  • 警備業務

以前は「病院・診療所などにおける医療関連業務」も派遣が禁止されていたため、介護士も禁止と勘違いしたのでしょう。

ただし、介護士であっても「31日未満の派遣雇用契約・1週間に20時間未満の労働」の日雇いの派遣は禁止されています。ただし、次の条件に該当する方は例外です。

日雇い派遣の例外
  • 60歳以上
  • 雇用保険の適用されない学生
  • 本業で働きながら、額面年収が500万円以上
  • 世帯収入が500万円以上で、主たる生計者以外の方

≫介護派遣の働き方

未経験でも介護派遣で働ける?

介護の仕事が未経験の方でも、利用者の見守りや掃除などの生活援助の仕事を募集している場合があります。一部身体介助もありますが、サーポート的な役割です。

しかし、見守りやサポートといっても、コミュニケーション技術や基本的な介護技術を覚える必要があります。

サポート的な役割とは言え、介護の仕事は大変な仕事です。しかし、努力して仕事を覚え職場に貢献できれば、介護の仕事が未経験でも「使えない」とは言われないでしょう。

【まとめ】介護派遣で「使えない人」と言わせない!

まとめ

介護派遣で「使えない」と言われる人には、主に以下にあげる5つの共通点があります。

「使えない」と言われる介護派遣の特徴
  • 「報・連・相」がない
  • 業務を覚える気がない
  • 自分の意見ばかり主張する
  • 苦手な仕事を避ける
  • 利用者と信頼関係を築けない

それゆえ「使えない」言われないために、以下の習慣を身に付けましょう。

介護派遣が身に付けたい習慣
  • 分からないことは聞く
  • 報・連・相を大切にする
  • ほかの職員との関係を大切にする

また、派遣先の職員が介護派遣に「使えない」との言葉を投げつける裏には「即戦力を期待している」事情があります。そして「介護派遣は責任感がない」との思い込みもあるでしょう。

そのため、派遣先の職員が「使えない」と言ってしまう理由を知り、その上で「使えない」と言われないための適切な立ち振る舞いが必要になるのです。

とはいえ、中には派遣職員というだけで目の敵にする事業所も、残念ながら存在します。派遣職員につらくあたる職場で働き続けても、心身ともに疲弊するだけですよ。

頑張っているのに「使えない」と責められる場合は、早めに派遣会社に相談して身の振り方を考えてください。

派遣会社に相談しても解決しないようなら、派遣会社を変える必要もあるかもしれません。

≫「どんな感じで働く?介護派遣の実情を知って自分にあうスタイルを選ぼう」

まずは、どのような派遣会社があるか調べてみましょう。

≫おすすめの介護派遣会社5選

ABOUT ME
石川 直也
30歳のときに介護業界に足を踏み入れ19年。介護主任・介護支援専門員・管理職と積み上げたキャリアを捨て、50歳を前にしてWebライターに転身しました。                            主に介護に関する記事を執筆しています。                                                 保有資格:介護福祉士(登録番号:第D-477662号)/介護支援専門員/介護福祉士実習指導者講習会修了/介護プロフェッショナルキャリア段位制度(アセッサー講習)修了/認知症介護実践者研修修了